ディープラーニングを用いたAIで画像を扱う際の著作権侵害のリスクについて ~AIの学習・利用それぞれの観点で~
Smips(知的財産マネジメント研究会)
エンタメと知財分科会 第3回
開催概要
※本研究会は、Smips(知的財産マネジメント研究会)の分科会として開催しています。
※今回は会場の都合により、参加人数を制限させていただきますのでご了承ください。
日時
2016/05/25(水)
20:00-21:30
場所
銀座近郊
参加費
無料
講演テーマ・講師紹介
ディープラーニングを用いたAIで画像を扱う際の著作権侵害のリスクについて ~AIの学習・利用それぞれの観点で~
政府の知的財産戦略本部は、AIが作った創作物(音楽や小説など)の権利を保護する法整備を検討すると発表しました。AIの生み出した創作物が盗用された場合に差し止めや損害賠償を求めることが可能となるため、AIのビジネス利用を大きく加速させると考えられます。
しかし、AIのビジネス利用を考える上で、AIによる創作物の保護と同等もしくはそれ以上に重要となるのが「AIによる他者の著作権侵害リスク」です。例えば、AIの実用度を飛躍的に高めた「ディープラーニング」と呼ばれる技術では、コンピュータが自律的に学習するための大量の学習用データが必要となりますが、著作権による保護対象とそうでないものが混在するデータの読み込みを著作権の枠組みでどう扱うのか、議論が必要と考えられます。また、AIが生み出した創作物が他者の著作権を侵害するケースは無いか等についても合わせて検討が必要になります。
今回の研究会では、ディープラーニング活用が最も進んでいる分野の1つである「画像処理」の分野を中心に、AIのビジネス活用を実践しているドワンゴ社の知財担当および技術者に話題提供いただき、「AIが他者の著作権を侵害しうるのはどんな場合か」「AIを用いた事業を行う上で知財的にどのようなポイントに注意すべきか」について議論を行いたいと思います。
※AIやディープラーニング等、議論の前提となる内容については、冒頭で簡単に説明を行う予定です。
講師:
株式会社ドワンゴ
知的財産セクション 湯浅 竜さま
関連記事・webサイト
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知的財産戦略推進事務局 AIによって生み出される創作物の取扱い(討議用資料)
文化庁:著作物が自由に使える場合(学習用データ読み込みに関する論点の参考)
参加方法
※会場の都合により参加人数を制限させていただきます。予めご了承ください。
※下記「申し込み」ボタンより参加フォームにご記入ください。5/20(金)に参加可否をご連絡させていただきます。
本研究会について
エンタメと知財分科会
Smipsの分科会として2016年4月から新たに開始する研究会。「漫画やSFから生まれた技術とその知財化」「人工知能によるコンテンツ生成とその権利」「二次創作やメディアミックス、2.5次元文化」「クリエイティブ・コモンズ、同人マーク」「音楽などのストリーミングサービス」「ニコニコやpixivなどのUGC」「ゲーム実況などユーザーの参加(介入)を前提としたメーカー側のコンテンツ提供」「VRやドローンなど次世代のエンタメと技術の関係」など、エンタメと知財について広く議論する予定。
Smips(知的財産マネジメント研究会)
2000年4月から毎月1回開催している知的財産に関する研究会(2015年度終了時点で178回)。様々な分科会を通じて、知的財産とそのマネジメントについて広く情報交換を行っている。
分科会:産学連携によるイノベーション分科会、法律実務(LAP)分科会、特許戦略工学分科会、知識流動システム(KMS)分科会、知財キャリア分科会、エンタメと知財分科会
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